鮭川村豪雨災害

この度の豪雨災害を学校視点で振り返ってみると・・・。

7月25日(火)明け方からの豪雨が、予報と異なり弱まること無く続き、大雨警報(線状降水帯)・洪水警報発令。授業切り上げ下校を中学校・村教委と協議した。

3校時限の後に早めの給食、その間、保護者に一斉メールでお迎え帰宅の依頼をし、12時半から児童引き渡し開始。土砂崩れや川や側溝の氾濫・道路冠水等が起こった地区には役場や公民館への避難指示が出された。

学校職員に対しても、被害拡大前の自宅避難を指示した。川口や泉川では、土砂崩れや道路冠水による通行止めが随時発生し、迂回して帰宅した職員もいた。

 

次の26日(水)は、夏休み突入前の最終日で、夏休み関連の宿題や諸連絡文書、作品や学用品の持ち帰りができず終いとなった。被害が深刻な地区・家庭では、それらの宿題・課題どころではなく、安全確保・避難最優先を周知した。職員にも一斉メールで自宅待機を連絡。学校は停電、電話・メール回線断絶、水道は遅れて水圧低下→断水状態。

 

27日(土)28日(日)は、校長、教務らが、学校施設点検や各地区被害状況、通行不可路線等の確認を村教委と共有。学校職員に対する、29日以降の内外予定変更を通知。QU研修会中止、プール開放全日中止。

29日(月)停電解除するも、電話・メールは使用不可(電話は非常時一回線のみ使用可)。断水も継続。

 

30日(火)水道通水(濁りあり)厨房内冷蔵庫漏電(大雨によりピロティ内配電盤に雨水流入)

学校から持ち帰る予定だった宿題・プリント・学用品等の受け取りを、希望する家庭・可能な家庭に依頼するメールを送付。8月上旬までには、ほぼ受け取り完了。職員が受け取りに来たお子さんと保護者に声を掛け、被災状況や不安な気持ち等を聞き取るようにした。

 

8月9日(金)電話・インターネット回線復旧

 

各避難所から随時自宅、親戚宅、その他施設への転居ほぼ終了

 

8月22日(木)夏休み明け 初登校日(災害後全児童・職員が一堂に会し全校集会)災害時に命を守る判断力講話 

 

8月26日(月)新庄まつり閉庁 学校付近に落雷(停電)

 

8月27日(火)落雷影響校内点検:ランチルームエアコンの配電盤断線(エアコン使用不可→各教室で給食)図書多目的ホールエアコン故障、2F廊下自動大扉(作動せず)、グラウンドのナイター照明スイッチボックス内黒焦げ

水道水に顆粒砂混入(飲料可能か理化学分析センター特速検査)

 

8月28日(水)給食厨房からも砂状混入物検出され、給食調理対応検討→生野菜洗い不可でサラダなし他(災害時用ペットボトル水持ち込み)

 

8月29日(木)給水車配備(給食用水)、ウオーターサーバー10台・大ボトル330本(小野商会より村危機管理室へ)提供

児童用飲料水として活用開始

 

未だ通常の生活を取り戻せず被災生活を強いられている方々に対し、心からのお見舞いを申し上げます。子供たちはそれぞれにこの度の災害体験を経て、元気に一歩ずつ前に進んでがんばっています。