荒川区訪問で児童間交流&施設見学

 12月5~6日の1泊2日の行程で、鮭川小5,6年代表児童10名が「鮭の里親事業・荒川区訪問交流」に参加し、貴重な体験をしてきました。主役場村づくり推進室の鈴木さん、津藤さんはじめ、学校から柿崎校長、福澤先生、芦野先生が引率として同行しました。また、鮭の卵を荒川区の小学校に届けたり鮭の講話をしたりするために、サーモンロードの会から八鍬さん、丸山さんも同行しました。5日朝の新幹線に乗り上野駅で下車すると、10人全員が初めての大都会東京にドキドキが抑えられない様子でした。人ごみを掻き分けながら電車とバスを乗り継ぎ、昼前に荒川区立尾久宮前小学校に到着。2クラスある5年生と先生方がランチルームの給食交流で迎えてくれました。午後からは、会場を体育館に移しお互いの学校&地元紹介のプレゼン、その後、尾久宮前小5年生の合唱&合奏が披露されました。途中の自由休憩では、すっかり打ち解けた両校の子供たちが輪になって話したり、写真を撮りあったりして笑顔が広がりました。宮前小が合奏で使った和太鼓を借りて、鮭川小6年女子3人が、お返しに鮭川太鼓を即興で披露するという素敵な場面もあり、会場が一気に盛り上がりました。最後に、鮭の講話や水槽への卵設置を終え尾久宮前小を後にしました。

 路面電車に揺られ到着したのは「荒川遊園」。幼少の子も楽しめるようにと、動物ふれあい体験や安心でやさしい乗り物が多く、ゆったりと夕暮れを迎え、観覧車からは夕日に映えるスカイツリーや飛行機が見られました。帰り際にはクリスマス期間限定のイルミネーションがきれいにライトアップされ歓声が沸きました。

 宿泊は両国駅前のホテルでした。大荷物を抱えての電車・徒歩移動もけっこうあって、もうお中ペコペコ。夕食は駅近くのちゃんこ鍋屋さんでした。3or4人の1テーブル毎に大鍋が設置され、自分たちで大盛りの野菜や山菜・海産類を入れて仕上げていく、これも貴重な初体験。しめの雑炊・卵とじまでかなりのボリュームでしたが、全テーブルがペロリ完食で終わりました。ホテルでの楽しい交流は消灯後も続いたのかは定かではありません。

 

 6日の朝6時、希望参加の周辺散策は10名全員がそろっての散歩となり、ひんやりと染み渡る東京の空気も、都会の景色もまさに「百聞は一見に如かず」。両国国技館を見上げながら脇の道を進み、横網公園の中を通って三重塔や戦没者記念碑に手を合わせ、ぐるっと周遊する形で戻りの半分は、遊覧船がたくさん停泊する墨田川沿いジョギングコースをみんなで歩きました。おかげで朝食バイキングは、30分前倒しでスタートした上、みんな食欲旺盛でデザートまでペロリでした。

 両国から都営バスで江東区に移動し、鮭川村と業務提携している「東日印刷」本社ビルを訪れました。新聞を一晩で大量に印刷して配送するための巨大印刷機や巨大ロール紙を見ることができました。一流シェフが作る社員食堂のランチを食べながら、遠くに密集するビル群も間近に見下ろす河原や木々も堪能しました。

 電車で上野に戻り動物園を見学しました。予定より若干時間が推していて、急いで園内を観て回りお土産選びも慌ただしい感じでした。もちろん、パンダ見物の行列は100分待ちで諦めました。

上野駅構内でも時間に余裕がなく、帰りの新幹線乗車を逆算して、20分弱のお土産買いはみんな必死でした。レジに並ぶ時間を計算に入れず、集合に送れる人がいたため、新幹線ホームまではかなりの急ぎ足。それでも何とか間に合って無事に乗り込むことができました。

 好天で暖かかった東京の2日間、その分山形に入ると、車窓の暗い中にも舞い飛ぶ雪が見え、そのギャップの大きさを改めて実感しました。夜の寒さ厳しい新庄駅にはおうちの方々が笑顔で出迎えてくれました。10人の代表児童の皆さんには、この体験を糧にしさらに成長を遂げてほしいと願うばかりです。本事業に関わり支えてくださった皆さんに感謝します。